2013年10月1日火曜日

九月定例会閉会

この九月はいわゆるジュオン問題についても動きがありました。


まず、9月26日に補助金不正受給事件の控訴審判決がありました。
(この事件は簡単に言うと、グリーンケミカル㈱(ジュオンの子会社)が実施した木質バイオマス利活用プラント整備事業の粉砕処理設備の購入に関し、約9400万のものを5億3800万と偽り補助金を不正に受給したという事件)

ちなみに判決としては有罪で、一審で不適正とした額、3億1420万円を2億5650万円に改め、それに伴う形で両被告の刑期がそれぞれ1年10月、1年6月になりました。(一審ではそれぞれ2年6月)
これは事件となった設備以外の事業では不正行為と関係なく因果関係が認められないとなったからです。

とりあえず本件に関する広島高等裁判所の有罪判決が出されたわけであります。


その中で、この件(木質バイオマス利活用プラント整備事業)に対する議会としての見解を明らかにし、態度を明確に示すため決議案が提出されました。
決議とは、議会が行う事実上の意思形成行為で、政治的効果を狙い、あるいは議会の意志を対外的に表明するために行われる議会議決の事です。


そこでは以下の4項目を本件の解決方針と示し、市長に早急に対応するよう求めるものでありました。

1、庄原市は計画主体として、木質バイオマス利活用プラント整備事業から撤退し、事業取消と補助金返還命令をだすこと。

2、国からの当該事業関連の補助金については、国の返還命令に基づき返還する意思を明確にするとともに、補助金不正受給事件に至る原因、政策判断と執行の経過を市民に説明し、再発防止に努めること。

3、当該事業で整備調達した機器類を活用し事業展開する希望を持つ企業、団体等に対する支援は、財政支援を除く領域において実施すること。

4、庄原市として、今後、当該事業の事業性を確認するための外部検討委員会は設置しないこと。


結果としては新聞報道にあるとおり賛成9、反対10で否決しました。

私、五島誠はもちろん賛成にまわり、賛成者は皆賛成討論したのですが、結果むなしくとなりました。

賛成の理由としては、未だ議会の態度を表してないこと、そして事業継続は到底認められないからであります。
この件からは庄原市手をひきましょうよ、そして不正を行った者には返還命令出しましょうよ。ということであります。


反対討論では、一部賛成できるところもあるがこの時期(事業継続の為機械が動くか試運転する前)に結論出すのは早いとか、バイオマスから手を引くのはイケんとか、国に市がお金を返すようになるのは額が少ないようにせにゃいけんとか、果ては事業継承しようと模策する会社の製品を褒めるというようなものまでありました。


一部賛成できるのなら対案を示していただきたかったです。
また、木質バイオマスから手を引くのではなくてあくまでこの事業から撤退するべきと言ってますし、民間でこの設備を利用して事業展開するのをダメと言っていません。もちろん試運転も結構です。

ちなみに24年1月特別委員会からの報告で、①事業を取り消すべし②告訴すべし③市民に説明すべしと市長に申し入れを行っていますが、なぜかその時の議員さん(委員長含む)も反対に回られたのは謎でありました。

つづく

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